マウスピースでできるお子様の受け口治療 パナシールドのご紹介
皆さん、こんにちは。
ひたちなか市の歯医者【あおば歯科クリニック】です。
お子様の「受け口」は、見た目の問題だけでなく、噛む力や発音、顎の成長にも影響を及ぼすことがあります。
特に成長期になっても放置してしまうと、骨格的な問題へと発展し、大人になってからは矯正だけで改善できず外科的な治療が必要になる場合もあります。
そこで注目されているのが、マウスピース型の矯正装置「パナシールド」です。
舌や唇の筋肉のバランスを整えながら顎の正しい成長を促すことで、受け口の改善をサポートします。
そこで今回は、パナシールドの特徴や効果、メリットについて詳しく解説していきます。
受け口(反対咬合)とは
受け口とは、下の前歯が上の前歯より前に出てしまう咬み合わせのことをいいます。
見た目の問題だけでなく、食べ物の噛みにくさや発音への影響など、日常生活にも関わる症状です。
さらに成長期に放置すると顎の骨格に影響を与え、成人してからでは矯正だけで改善できず外科手術が必要になるケースもあります。
そのため、お子様のうちに早めに対策を始めることが大切です。
パナシールドとは?
パナシールドは、成長期の子どもの受け口改善を目的とした マウスピース型の矯正装置 です。
透明なマウスピースのような形をしており、主に就寝時と日中の2~3時間に装着して使用します。
歯を動かすワイヤー矯正とは異なり、舌や唇の筋肉のバランスを整えることで顎の成長を正しい方向へ導く という特徴があります。
パナシールドの仕組み
舌の正しい位置を習慣づける
受け口のお子様は、舌が低い位置にある「低位舌」の状態のことが多く、パナシールドを使うことで舌を自然に上あご側へ誘導し、正しい位置に保つサポートをします。
口周りの筋肉バランスを整える
唇や頬の力のかかり方がアンバランスだと、前歯の位置が乱れやすく受け口につながることもありますが、マウスピースを装着することで、この筋肉バランスが整いやすくなります。
顎の成長をサポートする
成長期に使用することで下顎が過度に前方へ成長するのを抑え、上下の顎のバランスを保ちやすくします。
そうすると、将来的に外科矯正を避けられる可能性も高まります。
パナシールドのメリット
・成長期を活かした自然な改善
顎の成長を利用するため、負担を抑えながら効果を得やすいのが大きな特徴です。
・取り外し可能で衛生的
食事や歯磨きの際に外せるため、装置に汚れがつくことなく、虫歯や歯肉炎のリスクを軽減できます。
・見た目が目立たない
日中は2~3時間の装着で良いため、学校などの外出する時は外しています。
そのため、外出中はワイヤー矯正のように装置が目立つことはありません。
・痛みが少ない
ワイヤー矯正のように歯を直接動かすわけではないため、強い痛みや不快感が比較的少ないとされています。
パナシールドの注意点
・対象年齢が限られる
3~5歳程度から始められますが、永久歯の生え代わりと顎の成長が落ち着く12歳程度までが効果が見込めます。
・装着時間を守ることが重要
寝ている時と日中の2~3時間程度の指示された時間を継続して使用しなければ、十分な効果は見込めません。
・慣れるまでに時間が必要
装着初期は違和感がある場合がありますが、数日〜数週間で慣れていくお子様が多いです。
どんなお子様に向いている?
・下の歯が上の歯より前に出ている
・舌の癖や口呼吸などの歯並びが悪くなる習慣がある
・顎の成長にアンバランスさが見られる
・ご家族の方に受け口の傾向がある
舌や唇のバランスを整えて正しい顎の成長をサポート
パナシールドは、成長期の子どもの 受け口改善を目的としたマウスピース型矯正装置 です。舌や唇のバランスを整えて顎の成長を正しい方向へ導くことで、将来的に本格的な矯正や外科治療を回避できる可能性があります。
お子様の歯並びや咬み合わせが気になる場合、放置せずに早めに専門の歯科医院で相談しましょう。
ひたちなか市の歯医者、あおば歯科クリニックではキッズスペースもあり、パナシールドの治療を行っています。
適切な時期に治療を開始することで、将来の負担を大きく減らすことができますので、お気軽にご相談ください。