インフルエンザ予防に「歯磨き」が大切？お口の清潔が守る全身の健康
皆さん、こんにちは。
ひたちなか市の歯医者【あおば歯科クリニック】です。
毎年冬になると流行するインフルエンザですが、今年は早い時期からインフルエンザにかかる方が多い傾向があります。
手洗い・うがい・マスクの着用はよく知られていますが、「歯磨き」もインフルエンザ予防に効果的であることを知っていますか？
口の中が汚れていると、インフルエンザウイルスが体内に侵入しやすい状態をつくってしまうことがあります。
そこで今回は、歯みがきとインフルエンザの関係、そして感染を防ぐための口腔ケアのポイントを紹介します。
なぜ「お口の清潔」がインフルエンザ予防につながるの？
私たちの口の中には、常に数百種類もの細菌が存在しています。
その中には、歯周病菌やむし歯菌だけでなく、ウイルス感染を助けてしまう菌も含まれています。
歯周病菌がウイルス感染をサポートしてしまう理由
歯周病菌などが放出する酵素（プロテアーゼ）は、インフルエンザウイルスの感染力を高める働きがあることがわかっています。
また、口の中が汚れている状態では、ウイルスがのどの粘膜に付着しやすくなり、感染リスクが高くなります。
さらに、歯ぐきに炎症があると粘膜の防御機能が低下し、ウイルスが体内に侵入しやすくなるため注意が必要です。
歯磨きがもたらす予防効果
毎日の歯みがきには、歯や歯ぐきの境目をキレイにするだけでなく、ウイルス感染のリスクを下げる大切な役割があります。
その主な3つの効果を紹介します。
・細菌を減らして感染リスクを下げる
歯ブラシやフロスでプラーク（歯垢）をしっかり除去すると、口の中の細菌数が大幅に減少します。
そうすると、ウイルスが付着・増殖しにくくなり、感染を減らす効果が期待できます。
・唾液分泌を促してウイルスを洗い流す
歯磨きをすることで口の中が刺激されて、唾液の分泌を促しやすくなります。
唾液には抗菌・抗ウイルス作用があり、ウイルスを洗い流す「自浄作用」も備わっています。乾燥を防ぐことで、口内の防御力を自然に高められます。
・炎症を防ぎ、粘膜のバリア機能を守る
歯ぐきを健康に保つことは、粘膜のバリア機能を維持することにも関係します。
歯磨きで炎症を防ぐことで、粘膜の弱体化を防ぎ、ウイルスが侵入しにくい口腔環境をつくることが期待できます。
歯磨きのタイミングと正しいケア方法
毎日の歯磨きのタイミングとケアの方法を意識することで、むし歯・歯周病の予防だけでなく、ウイルス感染予防効果も高めることが期待できます。
・朝と夜の2回以上の歯磨きをしましょう
朝起きた直後の口の中は、一晩で増えた細菌が多い状態です。
そのまま朝食をとると、細菌を一緒に飲み込んでしまうこともあります。
朝の歯磨きは、口腔内の環境を整え、ウイルス感染のリスクを下げるためにも重要です。
また、夜寝る前のケアは一日の汚れをリセットする大切な時間です。
寝ている間は唾液が減り、菌が繁殖しやすくなるため、就寝前の丁寧なブラッシングで清潔な口内環境を保ちましょう。
・歯間ケアで仕上げを
歯と歯の間は、歯ブラシだけでは汚れが残りやすい場所です。
デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、プラーク（歯垢）をすみずみまで除去できます。
補助清掃用具をプラスすることで、歯周病や口臭、ウイルス感染を防ぐ大きなポイントになります。
体調が悪いときこそ「お口のケア」を忘れずに
発熱や倦怠感で体調がすぐれないときは、つい歯みがきをサボりがちになりますが、この時期は、口の中では細菌が増えやすくなっています。
・水分摂取が少ない状態では、唾液が減少
・口呼吸になりやすく、乾燥が進みやすい
・歯垢や舌苔が増加
これらが重なると、インフルエンザだけでなく肺炎などの二次感染のリスクも高まります。可能な範囲で、柔らかい歯ブラシや濡れガーゼを使って口の中を清潔に保ちましょう。
お口のメンテナンスもあおば歯科クリニックへ
インフルエンザの予防と聞くと、「手洗い・うがい」を思い浮かべる方が多いですが、歯磨きも同じくらい大切な感染対策です。
毎日の丁寧な口腔ケアが、
・インフルエンザウイルスの侵入を防ぐ
・口臭や歯周病の予防にもつながる
・全身の健康を守る
といった多くのメリットをもたらします。
当院では定期的なクリーニングでお口の環境を整えるもことも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
