誰でもできる?インプラントが向いている人・向いていない人とは

皆さん、こんにちは。

ひたちなか市の歯医者【あおば歯科クリニック】です。

 

「歯を失ってしまったけれど、インプラントにして大丈夫?」

「年齢や体のことを考えると、できないのでは……。」

そんな不安を感じながら、治療法を調べている方もいるのではないでしょうか。

インプラントは天然歯のような噛み心地や見た目に優れた治療法ですが、すべての方に必ず適しているわけではありません。

 

そこで今回は、インプラント治療が向いている方・注意が必要な方の特徴を、分かりやすく解説します。

インプラント治療が適している方の特徴

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インプラント治療が適している方の特徴をご紹介します。

 

周囲の健康な歯をできるだけ残したい方

ブリッジ治療では、欠損部分を補うために両隣の歯を削る必要があります。

また、失った部分を両隣の歯で支えるため、その歯に負担がかかってしまう場合があります。

一方、インプラントは1本単位で機能するため、周囲の歯に負担をかけにくい治療法です。

将来的に残せる歯を大切にしたい方にとって、メリットの大きい選択肢です。

 

しっかり噛める感覚を大切にしたい方

インプラントは、顎の骨に人工歯根を直接固定する治療法です。

そのため、天然歯に近い安定感があり、食事の際もしっかり噛めるのが大きな特長です。「入れ歯がずれて噛みにくい」

「硬い食べ物を避けるようになった」

このようなお悩みがある方ほど、噛み心地の違いを実感しやすい治療と考えられています。

 

継続したケア・通院が可能な方

インプラントは、被せ物を入れたら終わりではなく、治療後のセルフケアや定期的なメンテナンスが欠かせません。

より良い状態を維持するために、毎日の歯磨きや歯科医院での定期検診をきちんと続けられる方ほど、長期的に安定した状態を保ちやすくなります。

 

年齢よりも健康状態が安定している方

インプラント治療には、明確な年齢制限は設けられていません。

高齢の方であっても、全身状態や持病が適切に管理されていれば、治療が可能なケースは多くあります。

大切なのは年齢ではなく、お口と体の健康状態を総合的に判断することです。

インプラント治療に慎重な判断が必要なケース

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インプラント治療には適用があるため、慎重な判断が必要なケースもあります。

 

歯周病が進行している方

歯周病が十分に治療されていない状態でインプラントを行うと、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高くなります。

そのため、まずは歯周病の治療を優先し、口腔内の環境を整えてから治療を検討することが重要です。

 

顎の骨量が大きく不足している方

インプラントは顎の骨に支えられる治療法のため、骨の量が著しく少ない場合は、そのままでは治療が難しいことがあります。

特に歯周病で歯を失った方や長期間入れ歯が入っていた方は、顎の骨が少ない傾向があります。

ただし、骨造成などの補助的な処置を行うことで、治療が可能になるケースもあるため、お気軽にご相談ください。

 

喫煙習慣がある方

喫煙は血流を低下させ、インプラントが骨と結合する過程に悪影響を及ぼすとされています。

また、唾液も少なくなるため、細菌が繁殖しやすい環境になり、インプラント周囲炎や傷の治りにも影響を及ぼすことがあります。

そのため、治療前後の禁煙、または本数の大幅な制限を勧められます。

 

全身疾患のコントロールが不十分な方

糖尿病などの全身疾患が安定していない場合、傷の治りが遅れたり、感染のリスクが高まることがあります。

このような場合は、医科と連携しながら、全身状態を考慮したうえで慎重に治療計画を立てる必要があります。

 

「向いていない」と言われた場合の選択肢

「インプラントが難しい」と判断された場合でも、必ずしも治療の選択肢がなくなるわけではありません。

精密検査や治療計画を見直すことで、将来的にインプラント治療が可能となるケースもあります。

また、お口の状態によっては、入れ歯やブリッジといった別の治療法の方が適していることもあります。